Keibaのタメになる講座 (控除率編)

控除率とは

競馬初心者から熟練者までタメになるお話を毎回用意しています。
今回はJRAの馬券の控除率についてのお話しです。

控除率とは、ギャンブル(賭け・賭事)を運営する者(胴元)が、賭ける者に配分せずに、自ら取得する割合を控除率といいます。
中央競馬でいう胴元とはJRAのことです。賭ける者とは私たちです。
宝くじやtotoなどのくじは控除率50%以上にものぼります。例えば1000円の宝くじを買えば、500円は胴元(地方自治体)が自動的に儲かる仕組みになっています。
ではJRAの馬券の控除率を説明します。

JRAの控除率

たまに競馬場やWINSで聞きます。
「今日こそはJRAから取り返す!」
「JRAからの預金積立を返してもらわないと…」

皆さんが勘違いしている事柄は、敵はJRA(胴元)ではないという事です。
敵は馬券を買う者たちです。そう、競馬(馬券)は競馬ファンとの闘いなのです!
どれだけ高額な払い戻しを受けようが、あなたがその日に1000万円払い戻しを受けようが、JRAは痛くも痒くもないのです!
そう、胴元のJRAが払い戻しに当てているお金は、競馬ファンが投資した75%を払い戻しに当てている訳で、残りの25%は売上げになります。
下の図は2022年フェブラリーSの売上げです。約156億円が1レースで売上げられました。

156億円の75%、117億円は払い戻しに当てられています。
残りの25%、39億円はJRA(胴元)の売上げになります。

JRAさんは約1分30秒で39億円の収入が見込めるのです。
すごいですよね…これは1レースだけの金額です。土日で最大72レースあるわけです。

75%の払い戻しはレースごとに金額がもちろん変わります。
あなたが売上げの低いレースで高額払い戻しを受けようが、売上げの高いレースで高額払い戻しを受けようが、胴元が75%の範囲内で払い戻し金額を設定しているので、胴元は痛くも痒くもないのです。

「えっっ!範囲内で金額を設定している!!?どういうこと?違法じゃないの?」
と思ったあなた。合法なのです。
オッズ】というカラクリで。

オッズは宝くじと違い、あるナンバー(馬番)に投票が集まると下がり、投票が集まらないナンバー(馬番)は上がります。これがカラクリなのです。胴元が払う金額は決まっているので何も関係ありません。
まさに打出の小槌ですね…
これで敵はJRA(胴元)ではないことがわかった筈です。

馬券によって控除率が変わる

JRAでは、馬券の種類によって控除率が変わります。
今度は馬券の種類別での闘いになります。

あなたは3連単しか買いませんか?馬連のみでしか勝負しませんか?
馬券ごとの売上げも違う中で、胴元は券種での控除率も区別をつけています。

3連単のみで勝負する人は1000円買うと、275円は自動的に胴元に持っていかれます。
単複のみで勝負する人は1000円買うと、200円は自動的に胴元に持っていかれます。
WIN5に至っては30%は胴元の取り分です。
つまり、3連単しか買わない人は、3連単競馬ファンとの闘いになります。

こう考えると、常に単勝と複勝で馬券購入する方が得策に見えます。
しかし、券種は控除率が1番低い方に向かうに従って、母数が増えるのです。
単勝は最大18通り。
3連単は最大4896通りにもなります。(18×17×16=4896)
その分オッズにも歪みが出て、極端に売れている又は売れていない馬番を、母数が増えれば気付きにくくなるのです。

その一例です。

オッズの歪み

2013年の札幌記念の払い戻しと成績です。
まず、皆さんどこで目を疑いましたか?

そうです。2人気-8人気-14人気の単勝オッズで決着しているにも関わらず、3連単の払い戻しは71,870円なのです!これは当時めちゃくちゃびっくりしました。まだまだ歪みがあります。
追記:先日の2022年のフェブラリーSは2人気-5人気-4人気で3連単76,940円です。

2人気-8人気-14人気で3連単の払い戻し→71,870円
アンコイルドは単勝14人気なのに複勝は10人気
2人気-8人気の組み合わせのワイド→1,340円 (トウケイヘイロー×アスカクリチャン)
2人気-14人気の組み合わせのワイド→1,530円 (トウケイヘイロー×アンコイルド)

これだけのオッズの歪みが出ています。トウケイヘイロー×アンコイルドの1.3着のワイドを当てた人はひっくり返ってるのではないでしょうか?
せ、せ、せ、1,530円!??…2人気-14人気の組み合わせでです…

トウケイヘイローの1着からの馬券とアンコイルドの複系(複勝、ワイド、3連複や3連単の3着付け)の馬券がかなり売れていたのがわかります。
これでわかったでしょうか?
馬券はそれぞれの券種での闘いになります。私は、この馬券しか買いませんって方は考え直した方が絶対に良いです。

馬券にはそれぞれの魅力があり、それぞれの歪みがあり、それぞれの控除率があるのがわかって頂けたら幸いです。

馬券ごとの売上額

上の図の総票数合計を見てください。
49,201,365票。1票は100円計算なので、2013年は約49億円が札幌記念に投票されたことになります。 胴元は25%の控除率なので約12億2000万円の売上げになります。
これはJRAのホームページを見れば開示されています。

では馬券別の売上げを先日のフェブラリーSを参考にしてグラフ化します。

円グラフを見て頂ければ分かるように、156億円の馬券別の内訳は3連複と3連単で60%(約94億円)を占めています。
単勝と複勝は合わせて、10%にしかなりません。
皆さんが単勝オッズと睨めっこしているのは馬券の総売上げの5%の範囲でしか見ていないのです。
今でこそワイドは9%まで割合として有りますが、昔はもっと低い水準でした。

2021年の日本ダービーも見てみましょう。

レースが変わっても、馬券別の売上げ割合はほぼ変わりません。3連複と3連単で60%(約150億円)、ダービーの1レースで250億ものお金が動くのが、改めて競馬はすごいなと思います。

これでわかった様に、3連単しか買わない人は72.5%の控除率の中で、1点しかない当たり馬券を見つけないといけません。しかもかなりのオッズの歪みがあり、売上げも多い(ライバルも多い)中でです。至難の業だと思いませんか?
僕は3連単を否定している訳ではないですが、これだけライバルが多い火の中で闘うよりか、オッズの歪みを見つけやすい、しかも母数も少ない券種で競馬ファンと闘う方が勝ちやすい気がします。
JRA(胴元)はレースの売上げさえ上がれば良い訳ですから、どの馬券を買ってもらおうが構わないのです。


控除率、オッズの歪み、馬券別の売上げによる偏りを他の競馬ファンより早くに察知して、楽しい競馬ライフにするために是非頭に入れておいてください。

コメント

  1. ともくん より:

    とても勉強になります!
    オッズについては特に、買う人の欲望が反映されている気がしますよね。(笑)
    オッズに惑わされる事なく的中するには、総合的な見解から自分の予想スタイルを確立するしかないなと思いましたね!

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