展開予想図の説明

アナライズシートで傾向を掴んだら、次は展開予想図を見てペースと各馬の並びをチェックします。
展開は水物で予期せぬ出遅れやスタートでの落馬がない限り、ほぼ展開図通りに馬群を読めるようになってきました。
この展開図も筆者が何年も試行錯誤して完成に近づいたシートです。馬柱の各馬の前半3Fを全馬推測して、初速がどの馬が速いかを見極めます。馬場状態や枠順ももちろん考慮して、さらに気を付けたいのが各馬の並びです。
アナライズシートで上がり何位の馬をピックアップして、どの脚質が有利かを把握すれば、次は展開予想になります。

競馬場のスタート位置や坂でテンを把握

競馬場の特性を全てわかった上での、各馬のテンの速さを出します。例えば中京D1800mは坂スタートなのでトモが強くない馬は滑って初速が落ちます。小倉芝1200mは3角まで下り坂なので必然的にスピードが出ます。違う競馬場でのレースの時は前走よりテンが遅くなるのも把握しないといけません。阪神D2000mは芝スタート&1角まで距離が長いので、全馬テンは速くなります。違う競馬場での次走では、テンを補正しないといけません。

まだまだ競馬場ごとに特性はありますが、次回以降でお話しします。
何せ、筆者の展開予想は色々な競馬新聞で出されている展開予想図とはかなり違う隊列になることがあります。でも蓋を開けて見ればどちらが正解かわかる筈です。
ではアナライズシートと展開図を照らし合わせて見ましょう。

展開図の説明

展開が読めれば、穴馬を発見できます!
そして人気馬を信頼できる、又は真逆の危険な人気馬であることが発見できます。
では2021年のヴィクトリアマイルのアナライズシートと展開図を例にします。

A,予想前半3F(ハロン)

枠の並び及び各馬のテンを計算し、脚質や馬場も考慮した予想前半3Fタイムになります。
図では筆者の予想としては、テン34.4秒で逃げ馬が逃げてのミドルペース(M)でクラス平均的な流れになると予想しています。

B,ベストポジションに位置する馬を買う

このレースの勝てる位置取り、ベストポジション(BP)を表しています。ベストポジションとはそのままの意味で馬券を買うにはもってこいのポジションです。1着に1番近い位置取りをする馬をピックアップします。
単勝=1着です。1着を当てれば、全ての馬券が当たる可能性があるのです。ベストポジションを把握することで、一気に予想がしやすくなります。
Mペースで馬場も良いのですから中段の内の真ん中を狙うのがベターになります。

ここで、人気馬がベストポジションよりかなり離れた位置でレースをしていたら、危険な人気馬に認定ということになります。そして、ベストポジションに位置している人気薄馬(調教が良い&データも向いていると尚良し)を見つけたら、穴馬に認定になります。人気薄の激走は大半は流れが向かないと激走し辛いのです。
ちなみにこの2021年のヴィクトリアマイルはみなさんご存知の通り、1着6番グランアレグリア、2着8番ランブリングアレー、3着1番マジックキャッスルとベストポジション近辺に位置した馬のBOXとなりました。
18番のレシステンシアはベストポジションよりかなり離れた位置での競馬になるので、危険な人気馬に認定です。
ベストポジションにメンバー中、上がり最速を出せるグランアレグリアが位置すれば、信頼できる人気馬に認定。そして穴馬の軸から組み立てる馬券は厳しいという判断になります。

C,クラス平均3Fを参考にする

アナライズシートにもクラス平均3Fを書いていますが、最終チェックも兼ねて下段に書いています。
このクラス平均前半3Fより速ければ、ハイペース濃厚。遅ければスローペース濃厚です。

ここまでおさらいすると、アナライズシートでは差すなら内から&上がり1位は連対濃厚。
展開予想図を見ると、Mペースで流れそう。6番グランアレグリアからのベストポジションにいる馬への馬連流しで馬券を組み立てようと予想が成立します。3連複を買うなら3列目に先行馬を絡めてもいいかもしれません。

タビ
タビ

以上が展開予想図の説明になるニャー。
各クラスごとの平均3Fはアキノリが出してくれてるニャ

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